「もっと視野を広げて」
「引き出しは多く持っておいた方が良い」
仕事でもよく言われるので
先輩から言われたことがある人も いるでしょうか
そもそも、ここで言う
視野とは何なのか…というと
- 思慮や判断の及ぶ範囲
- 起こりうる可能性として考慮すべき範囲
なんか小難しくなってしまいましたが(笑)
つまり、視野を広げる とは
自分の考えの及ぶ範囲を広げる(可能性含め)
と言うことです!
視野を広く持っている人の方が
アイディアの「量・質」が良かったり、
人の気持ちを様々な角度から配慮できたり
問題解決能力が高く、
自分の機嫌を自分で取れる人が
多いように思います
前回、身の回りの感謝を見つけることが
人生を豊かにする という
記事を書きました
この中でも
視点を多く持つことや、
視野を広くする重要性を話しましたが、
自分の生活だけでなく
ビジネスシーンや家庭においても
たくさんのメリットがあるということを
今回は まとめました!
中間管理職として、子を持つ母として、
色々な視点から考えたり
対話をするようにしていたことが、
より良い関係を生んでいた と感じるので
ぜひ参考にしてください♪
考えの及ぶ「範囲」とは…
自分の考えが及ぶ範囲
具体的にどういった意味なのでしょうか?
以前この記事で
「聞く力」について掘り下げました
相手が言っている言葉そのものだけでなく、
裏にある 意図・理由を想像しましょう
と書いた章があったのですが、
この場合に 視野が狭い人だと
相手の意図を測ることが難しいと言えます
なぜなら自分の想像できる範囲が狭く、
相手の考えを予想する材料が
自分の中に少ないためです
「そんなこと想像もしてなかった!
早く理由を話してくれたら良かったのに」
と思ったことはありませんか?
もちろん正確なところは
当事者にしか理解できないわけですが、
正確さが重要なのではありません
- 何か嫌なことを言われた時
- 相手の行動が理解できない時
- 世の中の不条理さに気分が落ち込む時
こういう経験や感情から
自分を守る術となるのが
視野を広げることのメリットでもあります
- 何か事情があったのかもしれないな…
- もしかすると同じことをされていた被害者なのかも…
- 今見ている報道が全てではないかも…
正しいかどうかはさておき、
理由があるかも…と思うことで
自分自身を負の感情から守ることができたり
起きていることのバックグラウンドを学ぶ
きっかけになったりします
そして自分だけでなく
相手への配慮を生むことにも繋がります
「何でそんなこと言うんだ!」と
その場の感情に流されて
早まった対応をしてしまうことも減りますし、
感情むき出しになっている子供に親として
「こういう理由が相手にもあったのかもよ」
と可能性を示唆してあげることが
できるかもしれません…
視野が広く持てていると
余裕が生まれるので、
自分や相手、身の回りの大切な人にも
良い波及効果があると言えます
視野の広げ方と注意すべき点
では実際に
どうのように広げれば良いのか
残念ながら一夜にして身に付くような
ものではありません…
基本的には経験値と共に上がるので
年齢を重ねていけば
ある程度上がっていくとも言えますが、
移りゆく時代の
変わっていく常識を受け入れ、
知る努力をしたり
良い意味で自分を変えることのできる人
=アップデート出来る人でなければ
視野を広げることは難しいでしょう
自分の経験でなくても、
間接的な方法で知識や経験値を増やしてくれるのが
読書・映画鑑賞・歴史を知る・ニュースをみること
このように 様々な立場を知る
自分以外の人の考えにたくさん触れる
芸術や歴史を考察することは
自分自身の視野を広げてくれます
全く知らなかった世界や考え方に触れる機会を
多く持てば持つほど、
自分が経験していないことでも
相手に共感することができたり、
それによって相手を思いやることが
できるようになります
とはいえ、
自分が強い感情に支配されているときは
偏った考えになってしまう事もあります
強い怒りや悲しみは
冷静に物事を捉えたり、
多面的に見る力を制限してしまうからです
人間なので 強い感情に
とらわれることは あると思いますが、
そのような自覚があるときは
公での発言は控えたり、
時間が必要だと言うことを
心のどこかにとめておくだけで十分!
「視野を広げる」と言うことにも
とらわれ過ぎないように
自分のペースで努力していきたいですね♪
仕事で活きる 理由
視野が広がってくると
より多くのことに触れる機会が増えているので
一見すると異なる分野であっても、
こうしたら活かせるんじゃないかな?!
と応用方法が見えてきたりします
他業種からの転身で成功した企業の多くは
元々の専門性やスキルを捨てたわけではなく、
活かしたことで業績が伸びたり
新しい分野の第一人者になったものが多いですよね
(例:ブラザー/ミシン→プリンター、富士フィルム/写真フィルム→ナノテク 等)
このようにビジネスにおいても
視野を広げる努力を続けること、
多くの視点を持つことは
非常に有効であると認めざるを得ません
例では大企業を挙げましたが、
個人事業主であっても
雇われている会社員であっても
基本的には同じことが言えます
自分自身の持つ力=スキルを
高めておくことは
個人で事業をしていても必要ですし、
一生雇われ側で居続けたいという人にとっても
転職時や人事異動でも自分の力として
持ち運ぶことのできる
自分に帰属したスキルになるからです
家庭でも活きる
私が中間管理職として
多くの経験を経て「良かったな」と思うのは、
子育てにそれが活きている
ということに尽きます◎
後輩や新人を育てるときの
四苦八苦した経験や
トライアンドエラーを繰り返して身につけた
忍耐力やコミュニケーション力など
全てが「母親としての自分の在り方」に
大きく影響を与えていると言えます◎
家庭内であっても
個人と個人の集合体ですし、
コミュニケーションも思いやりも必要です
視野を広く持つことは
パートナーとの関係や
子供との関わり方にも
良い影響を与えるものだと思います
ただ、近い間柄だからこそ
先に述べた強い感情の影響を受けやすいので
そこには注意が必要です!
アップデートに必要な「柔軟性」
ここまで書いていく中で、
視野を広げること=自分のアップデート
と言い換えられるのではないか…
と感じました◎
経験を積む もしくは、
擬似的な経験値を得る
(読書や歴史、ニュースを知ることで得る知識)
によって視野は広がりますが
柔軟な姿勢がなければ
経験を重ねるだけで
視野が広がるとは言えません
自分の中の「常識・普通」が
大なり小なり壊され→再構築される
その過程を踏んで
自分の考えの及ぶ範囲=視野
が広がるからです
- 常に白黒ハッキリさせたい
- 自分の非を認められない
- 自分なりの哲学があり、それ以外を許容できない
- 1つの情報で判断しがち(自分の手・目で確かめない)
以上のような傾向があると
柔軟さに欠けてしまう可能性が高いです
自分軸を持つことは非常に大切ですが、
軸を持つことと、
自分の哲学に固執することは
同意ではありません
むしろ自分を常にアップデートする努力をし、
他人の意見も聞きながら
自分に合うものを取り入れられる
そんな 柔軟性のある軸
を持っている人の方が
しなやかで強い軸を持っている人と
言えるのではないでしょうか?
自分を大切にしつつ、他人にも配慮できると
仕事も大切な人との関係も
より良いものになっていきます
まとめ
少し話は変わるかもしれませんが、
私の大学の卒業論文は、
ざっくり言うと1つの映画作品から
アメリカ文化や歴史を紐解くような内容だったのですが、
その作品からだけでなく、
アメリカで大ヒットしたドラマシリーズの
膨大なエピソードから
たった1つエピソードを抜き出して
考察の一例として載せた際、
教授にとても面白がられたのを覚えています
これは個人的に映画もドラマも大好きで
かなりの作品を観ていた(=多くの視点を既に持っていた)私にとっては、
その点と点を繋げただけだったのですが、
そんなピンポイントに
教授も知らないような1エピソードを選んで
卒論に提示してきた生徒が他にいなかったので
面白がられたのかなと思います(笑)
このように、人生を振り返れば1つくらい
点と点を結ぶことで面白い結果を生んだ経験が
誰しもあるのではないでしょうか
私自身こういう点を
たくさん作っておきたいですし、
それが繋がった時の感動が
忘れがたいものである事も知っています!
視野を広げることを目的としなくても
これだけメリットがあり、
楽しく 生きやすい人生になるのであれば、
まだ知らない何かを知って
ただそれを愉しむだけでも良いと思います♡
より充実した人生にしていくという意味で
知らない世界に飛び込んでみたり、
本や映画から歴史や文化を紐解いてみるのも良い…
なにより
昨日より今日、去年より今年の自分が
アップデートされていると実感を持てる
そんな変化のきっかけになれたら嬉しいです♪
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